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前半年度を振り返り、今後の運動を展望する

2021年4月16日 (第18回執行委員会)
連合大阪 会長 田中 宏和

はじめに

 皆さんこんにちは。本日は、連合大阪第18回執行委員会にご参画いただき、誠にありがとうございます。本日の執行委員会とメーデー実行委員会につきましては、この間のコロナウイルス感染拡大の状況を考慮し、急遽WEB開催に変更させていただきました。

 初めての試みで、何かと皆さまにご不便をお掛けしますが、今後の対応などにも活かしてまいりますので、どうか、ご理解の程、宜しくお願いいたします。

年度前半を振り返って

 さて、今年度も半分が経過しました。年度をまたいでの重点取り組みであった、「大阪市廃止・分割構想」の是非を問う住民投票においては、私たちが示した未来の選択を勝ち取ったものの、総じて、感染症対策によって、活動形態の変更を強いられるなど、コロナ禍は依然として私たちの運動に大きな影響を及ぼしています。

 こうした中、今年度の運動の補強点としても「with/afterコロナ」に応じた新たな運動のスタイル・様式の構築として、連合大阪内の組織強化も進めてまいりましたが、運動の基本となる意思疎通含めた合意形成のあり方など、改善すべき点も浮き彫りとなりました。

 大阪におけるコロナ禍が、第三波を大きく超える状況に陥り、医療態勢も極めて深刻な事態となっています。コロナ禍の見通しが不透明な中、今年度の後半に向けては、皆様方との心合わせを強め、運動を展開していくことが何より重要だと感じています。

政治

 私は、内局の中で、今年度の活動期間を10か月と考えておくべきだと言ってきました。それは、コロナ禍での状況変化の意味合いもありますが、一方で総選挙が必ず実施されるからです。その総選挙、7月の都議選とのダブル、秋の任期満了近くなど諸説あり、現段階でも実施時期は不透明となっていますが、コロナ禍を受けた初の国政選挙となります。

 コロナ禍を乗り越え「働くことを軸とする安心社会」の実現につなげるためにも、選挙戦を通じて国民に「with/afterコロナ」の社会像を示すことが不可欠であり、働く者・生活者の代表である連合組織にとっても極めて重要な闘いとなります。加えて、感染症対策などによって従来とは違う闘い方も余儀なくされることから、これまで以上に政策中心の論戦が求められますし、併せて、国民に対する強いメッセージが必要だと感じています。

 何れにしろ、今の与党がいいのか、悪いのかの信任選挙的な構図だけは、避けなければなりません。

今後の運動課題

 昨年の地方委員会では、コロナ禍で顕在化した重要な観点を運動の補強としましたが、そのポイントは、コロナ禍がもたらす様々な課題に対して、労働組合として職場・地域・社会にどのように責任を果たしていくのかということです。コロナ禍を受けた経済活動の収縮により、雇用も大きな影響を受けており、貧困や格差拡大といった社会課題も深刻化しています。さらに、政府の全国調査では、ヤングケアラーの深刻な実態も明らかになりつつあります。労働組合として果たすべき社会的役割は、コロナ禍を受けてさらに高まっており、今後の運動を展開する中では、発信力強化がいっそう重要になるのではないかと思います。

 そのうえで、来月1日に開催予定の第92回大阪地方メーデーに向けて、この間、メーデー実行委員会、連帯活動委員会の皆様には真摯な議論をいただいてきました。コロナ感染拡大により、従来とは異なる開催形式となりますが、労働の尊厳をたたえるメーデーの意義は不変であり、社会に向けて力強いメッセージを発信していきたいと思いますので、皆様のご理解・ご協力をお願いします。

以 上