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2023年 新年あいさつ

包摂的で持続可能な社会の実現に向けた取組を強めよう!

連合大阪 会長 田中宏和

連合大阪 会長 田中宏和 新年、明けましておめでとうございます。連合大阪に集う37万人の組合員とご家族の皆様におかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 新型コロナウイルスの感染が日本で確認されてから4年目を迎えようとしています。社会の様相が大きく変わる中、社会・経済活動の再開が進み、「with/after」コロナに向けて、新たな局面に入りつつあるともいえます。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻などによって国際情勢は不安定化し、米欧の景気減速・後退懸念も相まって、先行きの不透明感が高まっています。

 日本でも、エネルギー価格等の高騰が物価高を招き、賃金が上がらない中で、国民の生活は、大変厳しい状況に陥っています。日本の賃金水準は長期間停滞しており、先進国の中では最下位争い、アジアの中でもすでにトップとは言い難いのが現実です。この賃金水準の停滞こそが、経済の長期停滞と様々な格差につながる構造的課題の原因の一つになっています。経済の後追いではなく、経済・社会の原動力となる「人への投資」をより一層積極的に行うことで、この状況を変えていかなければなりません。

 私たちの街、大阪は2025年の大阪・関西万博を始め、国際イベントが目白押しとなっており、内外からの注目がいやおうなく高まることとなります。持続可能で魅力ある地域づくりに向け、地域における「公共」の重要性とそのあり方が問われる中、今春には統一地方選挙と、大阪府知事選、大阪市長選、堺市長選の実施が見込まれています。まさに大阪の未来を左右する重要な政治決戦となります。連合大阪として、排除と分断を持ち込むような動きを決して許さず、働く者・生活者の立場に立った政治勢力の再生を実現するためにも、知恵と工夫を凝らしながら、この戦いに挑んでいきます。

 連合大阪は、昨年10月の地方委員会において、「平和、幸せ、道ひらく〜安心社会へ 新たなチャレンジ〜」を、運動スローガンとして改めて確認しました。労働運動がめざすものは、組合員のみならず、すべての働く仲間・生活者の幸せの追求に他なりません。2023年も、働く者・生活者の代表として、包摂的で持続可能な社会の実現に向け、「命とくらしを守ること」を基軸に運動を展開するとともに、連合運動の社会性・地域性の向上に挑戦していきましょう。

 共に頑張りましょう!