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2020春季生活闘争
私たちが未来を変える!
すべての労働者の「底上げ」「底支え」「格差是正」と働き方の見直しで

ユニオニオンくん

 連合大阪は3月6日、「連合大阪2020春季生活闘争総決起集会」を扇町公園で開く予定でした。しかし、新型コロナウイルス感染症の国内発生に伴い、同ウイルスの感染拡大を予防するため、連合大阪公式ホームページ上での「2020春季生活闘争アピール」を行うこととしました。

 今年の春季生活闘争は、これまでにない状況での取り組みとなりますが、このような時だからこそ、結束して、すべての働く者の思いを結ぶ「みんなの春闘」を進めていきましょう! ともにがんばりましょう!

連合大阪会長アピール

撮影:3月6日

職場からのアピール

JAM・日本コンベヤ労働組合

執行委員長 荒内康彦

 私ども労組は、JAMの要求方針である、「個別賃金要求」を行っています。

 30歳水準を現行の251,200円から257,200円に、35歳水準を現行の288,900円から294,900円へと、JAMの方針である賃金改善分6,000円の水準上昇を要求し、今春闘を闘っています。

 また、TCSホールディングスの組合潰しとの闘いも継続しています。昨年4月に3年に及ぶ闘争の末、大阪府労働委員会で不当労働行為救済命令が交付されました。しかし、会社側は命令を履行することなく、中央労働委員会に不服申し立てを行いました。現在、中央労働委員会で結審し、命令の交付を待つ状況となっており、さらに会社側から和解提案がされており、協議が続けられています。

 春闘と併せ、安心して働ける職場を取り戻すため、連合大阪・JAM大阪の団結を背景に闘い勝利を勝ち取ります。今後とも、闘争に対するご支援よろしくお願い致します。

日教組・大阪府教職員組合

 連合の仲間のみなさんの御支援もあり、給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)が改正され、20年4月に在校等時間(時間外勤務)の把握が始まりますが、業務量を削減するための人的措置、労働安全衛生管理体制の整備など課題は山積しています。教職員の働き方改革の実現、教職員が安心して働ける環境づくりは、子どもたちの最善の利益につながるものです。

 大阪教組は、連合が提唱する「働くことを軸とする安心社会」および「長時間労働の是正」や 「同一労働同一賃金」の実現にむけて、連合大阪に結集し運動を展開するとともに、連合の春闘方針である賃金2%程度を基準とし、定期昇給分を含め4%程度とする引上げ実現にむけてとりくみをすすめます。

UAゼンセン・万代ユニオン

副書記長 川口晋太郎

 今年度パートタイマーに関する5つの要求をしており、中でも一番力を入れているのが子供手当の支給です。現在正社員には一人目は2万円、それ以降は1万円支給されており、今回パートタイマーには、一人目時給にプラス20円、それ以降はプラス10円の要求をしています。ポイントとなるのが4月からのパートタイム・有期雇用労働法の改正です。子の扶養の有無に応じて支払われる手当なので、同一労働同一賃金の観点からも要求しています。

 また同じく、定期昇給制度、定年退職金慰労金制度、賞与支給制度の導入も要求しております。日々店舗で頑張って頂いているパートタイマーさんの賃金、労働条件を改善できるように取り組んで参ります。

連合大阪 2020春季生活闘争総決起集会宣言(案)

 すべての働く者の将来不安を払拭し、「経済の自律的成長」「社会の持続性」を実現するための2020春季生活闘争は、いよいよ最大の交渉局面を迎えようとしている。

 現状の日本は、超少子・高齢化に伴う人口減少と労働力不足の中にあっても、ゆるやかな経済成長を続けてきたが、先行きについては、米中対立による貿易摩擦を背景とした世界経済の減速、第4次産業革命などによる産業構造の変化、膨らみ続ける社会保障費など、経済・社会の持続性確保にむけた不透明感が漂っている。さらに新型コロナウイルスの感染拡大は、国民の健康や安全を脅かすだけでなく、日本経済に深刻な影響をもたらしている。感染拡大の一刻も早い収束に向け、政労使の一体となった取り組みが求められている。

 一方で、働く者の処遇については、ここ数年、経済成長と労使の努力により、賃上げを実現・継続してきたが、約20年間で広がった企業規模間や雇用形態間などの格差はいまだ根本的改善に至っておらず、生み出された成果に対する分配にゆがみが生じている。賃金は、労働の対価であると同時に、経済や社会を支える財源でもある。すべての労働者の将来不安の払拭につながる「人への投資」、すなわち「分配構造の転換につながり得る賃上げ」を実現し、個人消費による内需の拡大につなげていかなければならない。

 日本社会が大きな変革期を迎える中、すべての働く者・国民生活の「底上げ」「底支え」「格差是正」を図るためにも、生産性三原則に基づいた健全な労使関係の輪を隅々まで広げるとともに、働き方も含めた「サプライチェーン全体で生み出した付加価値の適正配分」を社会全体の課題とし、「取引の適正化」をあらゆる機会を捉えて訴えていく。

 連合・連合大阪の結成から30年。わたしたちは、これまで積み上げてきた春季生活闘争の流れを継承しつつ、将来基盤を築いていくためにも、「2020連合アクション」や「Action!36」などの社会的キャンペーンを展開し、組織内だけでなく、すべての働く者の処遇改善につながる「みんなの春闘」に果敢に挑戦していく。

 連合大阪は、「私たちが未来を変える!すべての労働者の『底上げ』『底支え』『格差是正』と働き方の見直しで!」をスローガンに、2020春季生活闘争を、最後の最後まで粘り強く、全力で闘い抜くことをここに宣言する。

2020年3月6日
連合大阪2020春季生活闘争総決起集会

  • 3月6日開催予定であった「連合大阪2020春季生活闘争 総決起集会」で確認することとしていた「集会宣言(案)」です。

<特集>2020春季生活闘争 連合大阪の取り組み