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2.経済・産業・中小企業施策

1.経済・産業施策における、雇用創出・確保に関する視点の強化について

 本年5月に公表された商工労働部部局運営方針の「重点政策推進方針」の「テーマ1 成長産業の振興」の「めざす方向」に記載されている「大阪産業における雇用機会の拡大を図るため、雇用の創出・確保の効果が期待できる成長産業の育成や内外企業の立地促進」について、具体的な取組みを示すこと。

2.企業誘致施策の拡充及び次世代産業の集積化について

 大阪府では、2002年からの10年連続で転出企業数が転入を上回っており、売上高合計でもマイナスが見られ、雇用や税収面に少なからず影響を与えている。引き続き、大阪経済の再生に向け、関西広域連合とも連携し、関西全体の産業・企業誘致策を図ること。併せて、国の指定を受けた「関西イノベーション国際戦略総合特区」(※7)について、成長産業振興の取り組みに一層の支援強化を図ること。

3.アジアと関西を結ぶ中継都市戦略と観光産業の強化について

(1)ハブ化に向けた機能強化

 アジアと関西を結ぶ中継都市(阪神港・関西国際空港)のインフラを活用して、観光・物流のハブ化に向け、機能強化を図ること。また、他府県や海外への大阪産業のPRや支援施策を講じること。

(2)観光産業の活性化

 外国人観光客増加の取り組み強化に向け、通訳や施設の案内などの多言語表記、ICT(※8)を活用した多言語情報の提供等、ハード面の整備を進めるとともに、通訳案内士の養成等多言語人材の育成を推進するなど、観光産業の活性化を図ること。

4.6次産業化による地域活性化について

 第1次産業の活性化による地域振興や雇用の創出を図るため、農山漁村の有する資源を活用した地域ビジネスを展開する6次産業化(※9)の推進を強化すること。

5.中小・地場企業とのマッチング施策の拡充について

(1)マッチング施策の充実と発信強化

 大阪府域の地域経済活性化に向けて、産官学金労が連携し、将来市場が見込める医療やエネルギー分野と中小企業のマッチング施策の充実を図るとともに、これまでの成果についても発信されること。

(2)企業間取引の充実

 中小企業への積極的な支援施策として、「ものづくりB2Bネットワーク(※10)」機能をさらに充実させ、販路開拓に繋げること。

6.元気な中小企業の積極的な支援について

 大阪府では「大阪の元気!ものづくり企業」を毎年発行しているが、今後も引き続き、大阪のものづくり中小企業を代表する「看板企業」を広く紹介し、積極的な支援を行うこと。

7.中小・地場企業への融資制度の拡充について

 国内の需要停滞、アジア新興国の市場拡大、取引先の海外移転が進む中、製造業・卸売業を中心に中小企業でも地域雇用の維持・創出を図る観点から海外展開が拡大傾向にある。さらなる成長を目指し頑張る中小・地場企業を力強くサポートするために、本年度創設した金融機関提案型融資について、利用者の視点で迅速かつ使いやすい融資制度に整備し、数多くある応援資金メニューを広く周知徹底すること。

8.総合評価入札制度の早期拡充と公契約条例の制定について

 公正な入札制度の確立に向けて、府政運営を福祉の視点(行政の福祉化)から点検した総合評価入札制度を導入していない市町村が、まだ半数以上ある。早期に拡充できるよう府の指導性を発揮すること。また、市町村に広がりを見せている公契約条例ならびに公共サービス基本条例の制定に向けた取り組みを推進すること。

9.下請二法の順守とガイドラインの周知徹底について

 下請かけこみ寺(※11)の相談件数は昨年では減少しているものの、業種別に見ると、製造業・建設業が全体の半数を占めていることから、引き続き、中小企業との公正取引の確立に向けて、下請二法や下請ガイドライン等の周知徹底、下請取引適正化推進の啓発等、監督行政と連携をはかり適切な行政指導を行うこと。

10.非常時における事業継続計画(BCP)について

 東日本大震災によるサプライチェーンの影響が生じる等、中小企業へのダメージは非常に大きい。自然災害等の緊急事態に遭遇した場合において、中核となる事業の継続あるいは、早期復旧を可能とするために、事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画(BCP(※12))が必要である。BCP策定に向け、中小企業庁と連携し、中小企業事業主に広く周知・徹底すること。

(※7) 関西イノベーション国際戦略総合特区
総合特別区域法に基づく国際戦略総合特区の指定申請を関西3府県(京都府・大阪府・兵庫県)・3政令市(京都市・大阪市・神戸市)共同で平成23年9月30日に行い、同年12月22日に国から指定を受けた特区。特に医療、エネルギー分野において、実用化、市場づくりをめざしたイノベーションを次々に生み出す仕組みをつくり、大阪・関西経済の再生に繋げる。
(※8) ICT:Information and Communication Technology(情報通信技術)
情報・通信に関連する技術一般の総称。「IT」とほぼ同様の意味。
(※9) 6次産業化
農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を表す造語で、経営の多角化を指す。第一次産業の1と第二次産業の2、第三次産業の3を足し算すると「6」になること、各産業の単なる寄せ集め(足し算)ではなく、有機的・総合的結合を図る掛け算(1×2×3=6)であるとも言われている。
(※10) ものづくりB2Bネットワーク
全国のものづくりに関する発注ニーズ(部品発注、加工依頼、試作依頼など)を一括して受け、それらのニーズに的確に対応できる大阪の元気なものづくり企業を紹介するために、民間と行政が連携して運営する窓口のこと。B2Bとは、Business to Business の略称で、企業間取引を指す。
(※11) 下請かけこみ寺
下請取引の適正化を推進することを目的とし、国(中小企業庁)が全国48ヶ所に設置した無料相談窓口のこと。相談対応のほか、弁護士による紛争解決、講習会事業も行う。
(※12)BCP:Business Continuity Plan(事業継続計画)
企業が事業継続に取り組むうえで基本となる計画のこと。災害や事故などの予期せぬ出来事の発生により、限られた経営資源で最低限の事業活動を継続、ないし目標復旧時間以内に再開できるようにするために、事前に策定される行動計画。