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2016春季生活闘争4つのキーワード

2016年2月19日 (第4回執行委員会)
連合大阪 会長 山﨑 弦一

 昨日、連合本部の中央執行委員会が開催され、神津会長から2016年春闘のキーワードとして、①3年続けて賃上げを行う「継続性」、②「月例賃金」にこだわる、③格差の是正に向けて「底上げ」にこだわる、④賃上げの輪を広げていく「広がり」、の4点についてお話があった。

 今、株価・為替レートはちょっと落ち着いてきたが、年明けから乱高下している。世界(中国・アメリカ・欧州)の経済情勢や、投機マネーの動きによるものだが、やはり、リスクが高い。まじめに、国内経済を立て直すためには、個人的には、いかに個人消費を伸ばすかということが大事だと思っている。

 そのためには、賃上げが必要なことは論をまたないし、また、個人消費を喚起するような市場を創造していくことも企業の責務だと思っている。一方で、日本の個人資産は1千兆円を超えると言われている。要するに「お金を持っている人も、お金を使わないのは、なぜか?」というところに議論を持っていく必要がある。

 それは、将来不安が大きい。子育ての問題、老後の問題等、考えるとお金を残したいと思うのが一般的である。そこを解消していくためには、新自由主義的政策ではなく、連合が主張している包摂的成長を考えるべき。それをふまえ、「クラシノソコアゲ応援団」の運動もからめて、社会全体の訴えを強化していきたい。そのことが参議院選挙にもつながっていくことになるので、皆さんのご理解とご支援をお願いしたい。

 いよいよ交渉が本格化する。マスコミ回答がもう出始めているが、交渉現場は大変厳しい交渉になる。交渉団のご奮闘をお願いしたい。連合大阪としても最大限の努力をする。

 話は変わるが、後ほど7月の参議院選挙に対する、基本的な考え方を提起するが、民主党と維新の合流問題や、ダブル選挙の有無など、情勢としては流動的な要素が多いため、今後の情勢変化によっては、本日提起する分も見直す必要が出てくる可能性があることも、お含みおきたい。

 民主、維新の合流については、さまざまな報道がなされている。昨日の朝日の記事で、「民主、維新の合流先送りを伝えられた、連合幹部は『参院選前の解党も分党もなくなった』と語り、受け入れる方向だ」いう記事が出たが、昨日の会議の中では、まったくの誤報であり、朝日に抗議文を送ったという報告が本部からあった。

 政局については、今後の推移を見守っていきたい。が、世論調査によると、民主党への支持が低迷しているのは、政権交代可能な政党と見られていないことから。自民党を支持するのは、「他に支持する政党がない」という回答である。そのイメージを打破するための国会論戦になっているのか? あるいは民主、維新合流になっているのか? 現状では、そうは映っていないのでは?と思っている。来週、連合本部との会議があるので、連合本部の対策強化をお願いしたい。