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二元代表制のチェック機能の欠如を露呈

2012年9月25日(於:第11回執行委員会)

連合大阪 会長 川口 清一

 本日の執行委員会は欠席の予定でありましたが、諸般の事情により関西生産性本部の訪欧団への参加を急遽変更し、代理者として井尻副事務局長に参加してもらっていますので、事後になりますが了承をお願いします。

 ご案内のとおり民主党の代表選挙が終わりました。私自身としては、今度こそ一致結束して対応して欲しいというのが率直な気持ちです。とくに従来からの政治課題でありました、円高やデフレ経済からの克服、65歳以上が3000万人を超えるという高齢化社会への対応、震災からの復興、今日的な課題である領土問題など、まさに国難とも言える状況のなかで、政治の役割は極めて重要ですし、リーダーシップを発揮して欲しいというのは国民一致しての希望ではないかと思います。

 この間、連合中央は民主党の代表選挙において結束をはかる呼びかけを行っており、とくに地方・地域との対話の必要性を要請していただいています。また、過日の代表選挙に伴う民主党大会において、都市部の都議会・府県会議員団の連名で国政にあたる未来への責任を果たすために、今こそ挙党一致で臨んで欲しいという緊急提言も提出されたようです。これらを踏まえて、国民の信頼を得るための行動を取っていただきたいということを改めて申し上げておきます。

 2つ目には、今日の朝日新聞の一面に掲載された「大阪府において、設置手続きに不備の恐れのある201会議体の活動を休止した」との記事です。このことは、議会で多数を占める大阪維新の会の代表や幹事長が首長を勤めることによって、二元代表制のチェック機能が働かないという危惧を露呈したものではないかと思います。早急に改めるべきものは改めることは当然のことですが、地方首長と国政進出をめざす政党幹部との兼務は、あまりにも無責任な行動ではないかと言わざるを得ません。選挙で付託を受けた地方行政の長としての執行に全力を傾注することが、府民や市民に対する責任であることを改めて申し上げておかなければなりません。府知事との政策懇談会には、こうした考え方で臨みたいと思っています。

 最後になりますが、大阪府の地域最賃で800円台を確保したことは、大きな成果を挙げていただきましたので、参画いただいた委員各位の健闘に敬意を表します。

川口 清一 連合大阪会長