pagetop

2012春闘、要求の主旨が生かされる内容での解決を

2012年3月16日(於:第5回三役会)
連合大阪 会長 川口 清一

 3.11大震災からまる1年が経過しました。改めて、被害に合われた全ての皆さんに心からお見舞いと哀悼の誠をささげたいと思います。

 連合本部は、過日の執行委員会において、被災地を忘れず共に歩もうとの決意を込めた特別決議がなされました。

 私たちは『苦境にあっても、天を恨まず運命に耐え、助け合って生きていくことが私たちの使命です。』と述べた被災地卒業生の声に思いをいたし、一日も早い復興・再生を願い、被災地への支援の努力を惜しんではならないということを、まず申し上げたいと思います。「支え合い」「助け合う」心を大切に、復興・再生の妨げの要因の一つになっているガレキ処理についても、日本全体の課題として地方自治体の受入れも含めて解決していかねばなりません。

 2月の執行委員会において、大阪市の不当労働行為などに関する連合大阪の見解を確認いただきました。その後、私たちの態度と合せ、連合中央の事務局長談話を含め記者発表いたしました。その同日夕刻になって、市側からアンケートの一時中断の意思表示がなされ、翌週22日に大阪府労働委員会から実効性を確保するための勧告が示されたにも関わらず、形を変えた強権的な手法によるアンケート調査が続行されていることは、勧告の意図を否定する行動であって、遺憾な行動であると言わざるを得ません。良識と秩序ある行動が求められるのではないか、ということを申し上げます。

 最後に、2012年春闘についてであります。3月2日の集会参加に改めてお礼を申し上げます。既にご案内のとおり、第1次回答ゾーンである今週、先行する各単産で回答が示された訳でありますが、取り巻く環境のきびしさを反映したものとなっているが、定昇維持というギリギリの内容が示されたものとなっており、難しい状況下における交渉での努力に敬意を表します。今後、交渉が本格化する各産別・単組にあっては、それぞれの要求の主旨が生かされる内容で解決が図れるよう改めてお願い申し上げます。