pagetop

2018年度 大阪市立大学・連合大阪寄付講座

<第1回>
オリエンテーション・基礎編①

働くこと、そして労働組合を巡る状況

講義のねらい

「働くこととは」、「労働組合、労働運動とは」、「労働者の権利とは」、「働くことをめぐる諸課題」等などについて考え、理解するとともに、そうした上で働き、社会活動を行っていく人材を育成することを目的とする。

講義内容要約

<第1回> オリエンテーション・基礎編① 働くこと、そして労働組合を巡る状況
日時 2018年10月1日(月)13:00〜14:30
場所 大阪市立大学
講師 南雲 弘行(教育文化協会理事長)
趣旨 連合が寄付講座を行う意図、本講座を通じて学生に学んでほしいポイントを説明するとともに、「働くということ」の基本、働くことを巡る諸課題、諸情勢について基本的な考え方を述べる。
内容

1.連合寄付講座の課題とその目的

 連合の課題認識の中で重要な課題の一つに、「社会人予備軍」である学生に労働組合の存在とその役割、さらには労働運動の意義などについて、正しい理解をしてもらう。

2.労働を取り巻く現状と課題

  • (1)日本型雇用システムの歴史と特徴
  • (2)日本型雇用システムの変化
  • (3)雇用形態の多様化や人事制度の見直し

3.フェルデルフィア宣言、4つの原則

  • (1)労働者は、商品ではない
  • (2)一部の貧困は、全体の繁栄にとって危険である
  • (3)表現及び結社の自由は、不断の進歩のために欠くことができない
  • (4)欠乏に対する戦いは、各国内における不屈の勇気をもって。且つ、労働者及び使用者の代表者が、政府の代表者と同等の地位において、一般の福祉を増進するために自由な討議及び民主的な決定とともに参加する継続的且つ協調的な国際的努力によって、遂行することを要する

4.労働組合の目的と役割

  • (1)労働組合とは
    労働法があるからといって、労働者が権利を行使できるわけではなく、弱い存在である労働者が力を合わせて助け合っていこうと自主的に組織した団体(労働組合)が権利行使できる「労働組合の有用性」が重要である。労働組合は「共助」の精神で成り立っている。
  • (2)建設的・相互信頼の労使関係
  • (3)労使関係が果たした3つの役割
    • ①生産性向上と技術革新への柔軟な対応
    • ②生活水準の高まりによる社会の安定形成
    • ③多様な話し合いによる理解と協力

5.挑戦するあなたへ

  • (1)政治に関心を持とう
  • (2)「働くこと」について考える
    • ①「人はなぜ働くのか」について考えることや知ること、理解することは、必ずあなたの力になり、勇気になる。
    • ②連合は「働く行為は尊い行為」として位置づけ、「働くことを軸とする安心社会」を提起
    • ③「職場」にこそ幸せがある。
    • ④仕事を好きになること、志をもつことが大切。
  • (3)「連合」は、全力で働く仲間を支援している。

講座一覧に戻る