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総選挙結果と今後の取り組み

2014年12月19日(第14回執行委員会)

連合大阪 会長 山﨑 弦一

 第47回衆議院議員選挙の取り組み、大変お疲れさまでした。お陰さまで10区では、辻元清美さんが小選挙区の議席を奪還し、11区では平野博文さんが比例区で復活当選し、大阪の国会議員が倍増したということもできます。

 残念ながら、あとの4名の候補者の皆さんは惜敗ということでした。とくに選挙に入る前から懸念していたとおり民主党の比例区の票が伸びないということで、手元のデータでは、民主党は293,606票、共産党の449,059票にも負けており、自民党は875,897票、維新は1,143,606票ということでした。維新は、小選挙区では落選していますが、比例区の得票で7名の議員が当選したということで、来年の統一地方選挙に向かって、衆議院選挙でのいろんな総括を踏まえて臨まなければいけないと思います。当初、維新は劣勢が伝えられておりましたが、終盤に橋下さんが応援してここまで押し上げてきたということで、「維新というふわっとした支持」がこれだけあるのかなということだろうと思います。

 今回の選挙を振り返り、一般的に経営というスタンスで見ますと、ある経営者が、「いくら立派な経営戦略があっても、強い現場がなければ絵に描いた餅に終わる」と言っていますが、これの全く逆のパターンで、「いくら強い現場があっても、戦略が間違っていたら負ける」ということが如実に表れたのではと思います。

 民主党はこれから代表選びがありますし、野党の再編がどうなるのかということもあって注視をしていきたいと思います。また、連合本部のいろんな場面でも発言もしていきたいと思いますが、大阪的に言うと維新と組むということならば、「ババ」を2枚引いていただかないといけないということで、共闘は難しいのではと思います。推移を見守りたいと思います。もうひとつは、選挙が終わってからいろんな論評がでてきています。今回のアベノミクス解散のあり方は、議会制民主主義をとっているヨーロッパなどの先進国では、こうした解散はしてはだめだということだそうです。いわゆる政治的な駆け引きでもって解散するということは禁じられていることが報道されています。選挙期間中もその意味では、自民党サイドからは、集団的自衛権の問題や憲法改正の問題など、都合の悪いことは一切言わずに通してきましたし、これに輪をかけてまずいのは、マスコミが一切そうしたことを報道しないことが問題だということを改めて感じた次第です。

 来年の通常国会が始まりますと、間違いなく派遣法の改正がでてくるでしょうし、ホワイトカラーエクゼンプションなり解雇の金銭解決の問題も、順を追ってでてくるのではということで、これらにしっかりと、連合して対峙していかなければいけないと思います。今後ともの皆さんのご支援をお願い申し上げておきます。

 今日は、今年最後の執行委員会ということで、改めまして今年1年間の皆さまのご支援に感謝申しあげまして、あいさつに代えます。