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参議院選挙、結束して一段の奮闘を

2013年6月21日(於:第20回執行委員会)

連合大阪 会長 川口 清一

 最終的に日程が確認されていませんが、いよいよ7月21日予定の参議院選挙から逆算して1か月という時期になりました。この週末には、東京都議選が投票日を迎えるという時期です。都議選の状況は、民主党が都議会第2会派の位置が確保できるかどうか厳しい状況にあるようです。東京都議選の結果が参議院選挙に影響すると考えますと、厳しい状況には変わりはありません。

 一部のマスコミで民主への支持率の回復との報道がありますが、全体的には民主党の支持率が上向いている状況にはないと見ておかなければなりません。とくに、安倍政権は先日のG8のなかで財政の健全化への懸念、あるいは備えをすべき政策の必要性について一部指摘されたものの、全体としてアベノミクスという財政出動政策が一定の評価を受け、G8の成果を前面に出しながら、成長戦略に向かって参議院選挙の自民党としての政策を訴えると思っています。

 しかし、自民党の政策には、社会保障や衆議院議員定数問題の先送り、なし崩し的な公共投資の増加により、世界から関心が示されている財政健全化への道が懸念される状況、さらには、さすがに憲法96条の改正を先行させる議案は後ろにずらしたようだが、この秋以降、憲法改正法案を国会に提出することを参議院選挙の公約に掲げ、憲法改正に進もうとする安倍政権の危うさについて、しっかりと対峙していく健全野党としての民主党の役割が必要なのだということをもう一度確認しながら、職場の組合員の皆さんに最後まで支持徹底をしていきたいと思っています。とりわけ、12月の衆議院選挙後に実施した組織内のアンケート調査の結果でも、労働組合からの推薦や働きかけに組合員の皆さんは投票行動に繋げていただいている確率の高さが表れていますから、多くの組合員に「なぜ民主党の議員を支援するのか」を、もう一度徹底することが肝要ではないかと思っています。

 とりわけ大阪の選挙情勢は、自民党は依然として高い支持率を保っており、2名の候補者擁立の内部議論があるようですが、多分1名の候補になるかと思います。維新は、慰安婦問題の発言、八尾空港へのオスプレイの配備問題、奈良の候補者辞退など内部崩壊の状況を含めて全国的には支持への陰りが表れつつありますが、大阪においては、一切の陰りがないことを認識していくべきではないかと思います。公明についても基礎票の上積みでは、参議院選挙でここ3回続けて減らしている組織としての危機感を持って個人票の上積みの闘いが進められているようです。みんなの党についても候補者擁立に最後まで努力するとの状況です。

 梅村さんにとって選挙区として有利に働いていることは一切なく、依然として37万5千票しか得られなかった衆議院選挙の状況から抜け出していない状況だと思っています。むしろ安倍内閣に批判を強めている共産党に、受け皿としての期待感が際立っているのではないかと思えてなりません。本日の午後には、新党大地が大阪で候補者の擁立の記者会見をすることを側聞しています。どのような候補者になるのか不明ですが、女性候補の擁立になれば、これとて大阪での女性蔑視の発言をした橋下批判の受け皿になっていく要素もあり、ますます選挙戦は混とんとしたものになるのでは思っています。これかの1か月の間、組織内候補の勝利も当然ですが、結束して一段の奮闘を重ねてお願いして最後まで勝ち抜く姿勢を示し切りたいことを申し上げてあいさつとします。