2008年10月15日更新
組織の概要
「連合大阪高齢・退職者の会」(略称:連合大阪高退会)は1992年3月31日に結成され、16年余り活動を展開してきた。組織現況(2007年11月調査)は、21構成組織と4地域組織から120労働組合の退職者組織の会員74,898人が結集している。
組織運営は、隔年で「総会」と「組織代表者会議」を開いて、1年間の活動のまとめと活動方針を決定する。2カ月に1回の幹事会での役員42人の出席率は毎回9割前後ですばらしい。
1年間の活動
政府の政策・制度の改正を求める運動は、「日本高齢・退職者連合」の方針に従って、地方組織として運動を盛り上げている。最近では、「公的年金制度、医療保険制度の充実および税制改正を求める150万署名」「後期高齢者医療制度の廃止」を求める街頭行動・団体署名による要請行動などを各退職者組織の積極的な協力により行い、大阪での役割を果たした。
敬老の日(9月15日)には東京・日比谷公会堂で全国高齢者集会が開かれ、全国から2000人余が参集し、東京駅までのデモ行進も行った(写真参照)。今年は大阪から49人が参加し、高齢者の怒りの決起集会となった。
近畿ブロックの活動では、2府4県の退職者組織が互いに刺激し合い、協調しながら「研修会」「施設見学」「秋のハイキング」などを毎年行っている。
連合大阪と連携した活動としては、政治活動、中でも選挙活動は連合大阪が推薦した候補を支援することを原則として、各退職者組織に協力要請を行い、知事選をはじめ首長選挙などで重要な役割を果たしている。政策活動では連合大阪政策委員会に参画して、高齢者の政策課題を意見・提言に反映させている。恒例の「春季生活闘争総決起集会」「大阪地方メーデー」では高齢者運動もその一翼として参加しているが、デモがない集会はさびしいとの声もある。
高退会独自の活動は、2年ごとに行う「海外旅行」、毎年数回の「研修会」「学習会」などがある。
広報活動は、ユニークな機関紙「ふれあい大阪」を年2回発行(22,000部)し、広く会員に届けている。各退職者組織の要請に応じて、講師紹介など支援激励の活動にも努力している。
今後の展望は
わが国は、かつてないスピードで、超高齢化社会(65歳以上が人口の25%以上)に突入しようとしている。高齢者が健康で生きがいを持ち安心して暮らしていける社会を築くために、高齢者自らの運動が重要になっている。各構成組織、地域では退職者組織の結成を促進して、連合大阪高退会に結集し、組織の拡大・強化をすることが重要である。現役の支援を受けての「現退一致」運動を強化しながらも、少しでも自立した運動体を目指さなければならない。
元労働組合員が組織する退職・高齢者の団体であるが、すべての高齢者に運動を波及させ、政治的にも政策提言と投票行動においては大きな影響力を持つことを展望したい。
■連合大阪高齢・退職者の会
■〒540−0031 大阪市中央区北浜東3−14 府立労働センター11F
■TEL06−6949−1105 FAX06−6944−0055
■会長 三ツ木宣武 事務局長 有元章博