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堺市長選挙で大阪都構想にNO!の審判

2013年10月7日(於:第24回三役会)

連合大阪 会長 川口 清一

連合大阪 会長 川口 清一

 まずは、先週に連合の第13回定期大会が終了し、古賀会長、神津事務局長体制が発足しました。まさにこれからの課題である、連合運動の主体化に向けての努力に期待したいと思います。

 2つ目は、堺市長選挙に対してご協力いただきましたことに改めて、お礼と感謝を申し上げます。結果は、ご案内の通りで“堺市を含めた都構想を否定する”という結果に繋がりました。これからの都構想のあらゆる面で影響を及ぼすことになると思いますが、しかし、大阪の二重行政の批判に対して、どのように組織体制を変えていくかという意味での都構想全体を否定されたことにはなっていないと認識すべきではないかと思っています。

 私たちは、これから来年に予定される住民投票に向けていくつかの山を登らなければなりませんが、今回の堺市長選挙の勝利をきっかけに橋下政治・大阪維新の会政治の「終わりの始まり」になるような取り組みを強化しなければならないと思っています。とくに、次の統一地方選挙に向けて、大阪における維新勢力の議会の過半数、あるいは第一党勢力をいかに崩壊させていくかということに主眼をおいて、取り組んでいくことが肝要ではないかと考えております。このことを含めて、連合の立ち位置を皆さん方でご論議をいただきながら、大阪の地から維新勢力の消滅をはかっていくことを主眼点に置くべきではないかと思っています。

 3点目に、すでにご案内のとおり、7月の参議院選挙において大変ご支援をいただきました梅村さんの党籍離脱の問題です。私も9月の中旬に、ご本人と経過を含めて、直接お話を伺いました。そのなかで、まず民主党から政治の道をスタートした志をこれからも大切にしていきたいこと。その上で、引き続いて政治の道を進めていきたいという思いを強く持っていること。その中で客観的に当面は選挙がない訳で、来るべき選挙に改めて政策力量を高めていくことも必要だということで、そういう場を検討されたが、政治を志したスタートのその一は「医療問題を政治の場で取り上げていくことが、彼の政治スタンス」ですので、引き続き医療問題を中心とする政策研究に没頭したいということでした。

 そういうことを進めようとしたときに、大阪大学の研究機関でやってみないかという誘いもあって、これを受けて医療現場から基本政策をしっかりと勉強したいということでした。そのためには大阪大学の運営が民間の運営になっており、補助金の問題等々があり、党籍があることが研究を妨げるものになる可能性が高いので、政策研究を優先するには、ここは党籍を外して政策研究に邁進したい。しかし、連合の皆さまにこれまで多大の支援をいただいた、この心根は一切忘れることはないという、ご本人のお話がありました。このことを含めて組織的な手続きを取って、皆さん方にご理解いただきたいということでしたので、私は、この手続きを踏まえて「初心を忘れては困る」と申し上げながら、海江田代表、幹事長にも了解を得て、過日の大阪府連の常任幹事会において、この後の梅村さんの政治活動を継続していくための必要条件として、止むを得ないという判断がなされたということです。

 こういう経過も含めて、民主党大阪府連大会で本人から、あいさつ・報告がなされて、承認されたという運びです。皆さん方に事前に相談の機会がなかったのですが、こうした経過を踏まえてご理解とご協力をいただきたいことを申し上げ、三役会のあいさつに代えます。