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2008年8月29日更新

次世代につなぐために

連合大阪青年委員会「子育て」と「平和」の学習会を開く
青年委員会メンバーが子育て期であることから問題意識を提起する。(入江副委員長)
青年委員会メンバーが子育て期であることから
問題意識を提起する。(入江副委員長)

 8月23日、連合大阪青年委員会は「子育て」と「平和」のテーマで学習会を開いた。

 午前は、「大阪市立 子育ていろいろ相談センター」を訪問し、現代の子育てを取り巻く環境や課題について、子育ていろいろ相談センターの先駆的な取り組みを聞いた。また、自身の子育てに役立てることとあわせて仕事と家庭の両立について学んだ。

 センターの松尾純代副所長より、幼稚園の24時間体制での受け入れの現状や、共働き家庭より専業主婦家庭の方が子育ての負担を感じている人が多いこと等の紹介がされた。この中で、「今の子育て世代は子育てがヘタなどと批判されているが、昔と比べて親や子に変化が見られるのは社会の変化によるものである。今の親は、親として経験して積み上げる機会が奪われてしまっている。必要なのは、親同士や子育ての先輩との地域での出会いであり、このセンターでは多くの研修や事業を行っているが、親の指導を行っているのではなく、本来の目的は出会いの場を提供することである」と語った。

 午後には、次世代に戦争の悲惨さと平和の尊さを語り継いでいこうと、1945年3月14日の大阪大空襲をテーマに大阪城周辺の戦跡を巡るフィールドワークとピースおおさか(大阪国際平和センター)の見学を行った。大阪観光ボランティアの皆さんのガイドで、大阪城公園京橋口近くにある兵器工場跡や防空壕の跡、石垣に残る機銃掃射の跡などを約2時間かけて巡った。最後にピースおおさか内にある大阪大空襲で亡くなった方々に捧げる鎮魂の鐘を鳴らし、恒久平和を願った。平和で安心・安全の中で生活のできる社会を創り、次世代につなぐためには多くの課題があることを知った学習会であった。

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施設見学。多くの資料や展示があり、保育室(画面奥)には、大阪市民の親子は誰でも入れる。

施設見学。多くの資料や展示があり、
保育室(画面奥)には、大阪市民の親子は誰でも入れる

兵器工場跡で当時の様子を聞く

兵器工場跡で当時の様子を聞く

石垣にある凹が機銃掃射の跡

石垣にある凹が機銃掃射の跡

1t爆弾が落とされ、城壁の色が変わってしまった。(正面白くなった部分)

1t爆弾が落とされ、城壁の色が変わってしまった。
(正面白くなった部分)