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2008年7月28日更新

最低賃金の大幅引き上げを

全国統一街宣行動で訴える

 連合大阪は7月23日、連合が全国展開する「STOP! THE 格差社会キャンペーン」の一環として、「最低賃金の大幅引き上げを求める全国統一街頭行動」をなんば高島屋前で行った。川口連合大阪会長は「非正規労働者は全労働者の35%になっている。働き方、所得の二極化による格差を解消しなければならない。大阪府の最低賃金731円は、年収でも150万円強で、生活保護水準よりも低い状態にある。働いても報われない社会から脱却し、健康で文化的な生活ができるよう、連合大阪リビングウェイジ(最低生活保障給)時間額870円をめざしていく」と訴えた。

道行く府民・市民に最低賃金の現状と大幅引き上げをアピールした。 道行く府民・市民に最低賃金の現状と大幅引き上げをアピールした。
最低賃金引き上げを訴える、大阪地方最低賃金審議会委員の叶迫雅尉さん最低賃金引き上げを訴える、
大阪地方最低賃金審議会委員の叶迫雅尉さん
「まじめに働いたことが報われる社会に」と訴える、大阪地方最低賃金審議会委員の「まじめに働いたことが報われる社会に」と訴える、
大阪地方最低賃金審議会委員の 赤羽佳世子さん

 続いて、連合大阪が選出する大阪地方最低賃金審議会委員である、叶迫雅尉さん(JAM大阪)は、「今年、40年ぶりに最低賃金法が改正された。地域別の最低賃金の決定の際に、生活保護との整合性を考慮することや、派遣労働者の最低賃金の取り扱い、最低賃金を支払わなかった使用者への罰金が2万円から50万円になるなどが、主な改正点となっている。昨年は大阪府の最低賃金が19円アップとなり、731円となったが、これ以上の格差拡大にならないよう、今年もさらに大幅な最低賃金引き上げをめざし全力で取り組んでいく」と力強く訴えた。

 さらに、同じく大阪地方最低賃金審議会委員である赤羽佳世子さん(全国ユニオン大阪地方連合会)からは、「パート労働者や中小企業の労働者の賃金は低く、厳しい状況にある。ワーキングプアがいなくなる社会を作るために最低賃金の大幅な引き上げが必要。私たちの主張にご理解をいただきたい」とアピールをした。