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地方創生・地方分権についてしっかり議論を

2015年2月20日(第16回執行委員会)

連合大阪 会長 山﨑 弦一

 統一地方選挙が目前に近づいてきた。それぞれみなさんの立場で推薦議員の必勝にむけ、取り組みを進めていただいていることに敬意を表したい。厳しい選挙戦が想定されるが、全力で勝ち抜くよう、共に力を合わせたいと思っているのでご協力願いたい。

 2015春季生活闘争では、自動車や電機の大手が順次要求書を提出し、賃上げ闘争が本格化をしていく。先般発表された第三四半期のGDPもなんかとプラスとなっているが、まだまだ個人消費は弱く、デフレ脱却にむけて賃上げについては必須と考えている。連合は賃上げ、時短、政策制度と3本の柱を掲げているが、それぞれの立場でご奮闘いただきたい。連合大阪としても、とりわけ非正規労働者の賃上げについてもすすめていきたい。

 先日、石破地方創生大臣と連合との懇談会を開催した。
 石破大臣から、連合に対して各地域の状況について教えてほしいとの呼びかけがあり実施したものである。石破大臣より「地方を元気にするということに危機感を持って取り組みたい。この間もいろいろ取り組んできたが、もう後がないという思いで必死に取り組みたい。産官学金(金融)労(労働)言(マスコミ)が一体となって地方創生に取り組まなければいけないと言う認識をもっている」とあいさつされた。

 石破大臣の話しを聴いていると安倍総理とは違って私たちに近い考えだと感じた。私たちの意見提起も熱心に聞いていただいたし、これから個別の課題についても連合と引き続き意見交換をしていきたいと言われた。

 近畿ブロックを代表して私の方からも大阪の状況について報告を行った。ご存じのとおり、大阪においても1999年大阪雇用対策会議が設置され、公労使8団体でいろんな議論をしてきた経過がある。直近では、エルおおさかに「OSAKAしごとフィールド」をつくり、成果もあげてきた。

 残念ながら知事が変わった途端、ガラッと情勢が変わり、現行はなかなか足並みが揃わない状況にある。東京の場合も石原都知事と猪瀬都知事時代は断絶状態だったが、今の舛添都知事に代わり友好的に意見交換をしているそうだ。

 大阪の状況についても、大阪市廃止・分割構想という拙速な議論ではなく、地方分権のあり方についてしっかり議論をするべきである。国や道府県そして市町村の役割を整理してしっかり議論すべきと報告した。いずれにしても課題が多い、いわゆる大阪都構想だが、今後地方統一選挙や5月の住民投票に対してしっかりとタッグを組んで対処していきたい。みなさんのご支援を心からお願いしたい。