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参議院選挙を闘い終えて

2013年7月22日(於:第21回執行委員会)

連合大阪 会長 川口 清一

 第23回参議院選挙にあたり、日々本番中に梅村選対を支えるためにご協力をいただきました皆さん、緊急的な行動も含めて大変なご無理を申し上げたことに、まず心からお礼を申し上げます。

 ただ選挙結果は、私たちの運動量からすると物足らない数字であり、衆議院選挙の比例で得た得票より厳しい結果で敗れた訳です。この総括については、改めて組織内議論をいただきますが、民主党に対する逆風のなかでありましたが、「なぜ連合が民主党を支援するのか」ということを、それぞれの組織の立場で組合員に訴えていただいた結果が、民主支持票の8割をまとめるプロセスに繋がったのではないかと思っています。

 選挙は、勝ち負けがあります。私たちは労働運動の分野で、選挙運動のプロセスを通じて組織強化につながったのだと評価しながら、明日への前進の糧にしていただければと思っています。また9産別については、産別候補を擁立して比例区選挙を闘いました。結果においては、悲喜こもごもありますが、選挙戦を闘うプロセスの中で組織強化につながる糧としなければならないと思っています。

 ただ、今回の厳しい選挙結果について、現時点の私なりの考え方を申し上げれば、昨年末の衆議院選挙からの流れでも申し上げておりましたが、31の一人区で19区しか候補を擁立できなかった民主党の基礎的なぜい弱さが一つの要因であり、二つ目は、参議院選挙のあり方にもつながる、終盤国会での問責決議へ一挙に動いた政治行動に対する国民からの民主党に対する見方、三つ目は、鳩山元総理、菅元総理に見られる相変わらずの言動や行動というものが国民の信頼を回復することなく民意が離れていく選挙直近の行動、あるいは参議院選挙本番での行動を含めて大きな要素になったのではと思っています。

 これらの点も含めて民主党本部は毅然とした対応をとり、党として次の有りようを目指していくべきではないかと思っています。これ以上は申し上げませんが、是非、国会で議席を得た議員を中心に、しっかりと国民の声なき声を拾っていただく政治につなげていただきたいと思います。また安倍政権には、景気回復の実感が伴うことが重要ですから、そうした施策が講じられていくように、働く者の立場で引き続いて問題提起をしていくべきではないかと申し上げて、執行委員会冒頭での挨拶に代えさせていただきます。