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労働組合が気概を示す2013春闘に

2013年3月8日(於:第17回三役会)

連合大阪 会長 川口 清一

 3月1日の春闘集会に参加いただきましたことに改めてお礼を申し上げます。雨のなかほんとにたくさんの方に集まっていただき感激をしたところです。この春闘集会に結集された熱気をもって、あるいは集会で確認されたように、来週には第1次の山場を迎えますので、社会的に波及力のある交渉を展開していただきたいと思います。さらに引き続く中小労組の底上げに繋がるような結果を生み出していただきたいと思います。

 いま環境は「賞与満額」とか、比較的堅調に推移をしていると思いますが、だからと言って、交渉環境が好転していることではありません。とりわけ、円安や株高の状況のなかで期待感が生まれていますが、実体経済が回復をしての結果ではないこと、円安は輸出産業中心に財務諸表を通じて好転はありますが、逆に国内生活を見ますとじわじわと物価が上がり国民生活に影響が出始めているなかで、賃金が上がらないということでは、ますます社会が疲弊していくのだということを確認いただいて、ご奮闘をお願いしたいと思います。あるいは、総理が経済界に頼んだから、一部が賃上げをされているようですが、その決断にとやかく言うつもりはありませんが、頼んだから上がるということでは労働組合不要論・否定論になります。労働組合が、組合員の生活を守るという意味で、気概を示す春闘にしていただきたいと申し上げておきます。

 二つ目は、昨日の中央執行委員会での挨拶にありましたが、参議院選挙にかかる国会情勢については、安部首相は所信表明の中で、自立、自己責任、競争社会を際立たせる演説をされている。ましてや、維新の会は、さらに市場原理主義を先鋭化させようとする政治勢力であって、民主党と対極にあることは明白なので、我々の望む政治理念を実現する社会をめざして参議院選挙を闘わなければなりません。すでに施策の各論でセーフティネットが崩されつつあり、旧態然とした政治に戻ろうとしていることに、参議院選挙を通じていかに警鐘を鳴らすかということにかかると思いますのでよろしくお願いします。

 もう一点は、連合中央がそれぞれのブロック会議を開催していますが、そのなかで、大阪ではないのですが、連合方針が産別の地域組織まで浸透していないとの意見が出されているそうです。例えば1000万連合をめざす取り組みにしても温度差・濃淡があるということもあって、もう一度産別、地方連合会含めて縦と横の機能が連携するように特段の努力を払ってほしいということもありましたので、紹介させていただいて三役会にあたってのあいさつにさせていただきます。