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古賀連合会長、民主党・新内閣に5つの注文

2012年10月5日(於:第12回三役会)

連合大阪 会長 川口 清一

 中間年最後の第12回三役会となります。開会にあたり10月2日、3日に行われた連合地方連合会代表者会議、中央委員会等々における会長あいさつについてご報告し、ご挨拶にかえさせていただきます。

 とくに、地方連合会代表者会議での会長発言として、民主党に対する対応、まさに党役員人事、新内閣が誕生した直後でありましたが、それに対してまず5点の注文をつけたという挨拶がありました。1つは、幾度となく申し上げていますが、民主党存亡の危機だということを認識して対応すべきということ、そして2つめにはチーム力の強化、実践することが何よりも求められているということ、そして3つめには、結党の原点、政権交代の原点にたって、もう一度民主党らしさを明確にし、政策にも反映していくということ、これまで3年間政権を担当してきて、なかなかマスコミや社会には理解されていないが、評価すべき点は多くある。

 もう一度評価をしたうえで、さらに民主党らしさとしての政策をどう表明していくかということ。4つめは、党内の政策決定のプロセスの明確化が何よりも重要ということ。5点目はマニフェストの決定プロセスについて議論をするとともに、地方組織とも十分意思疎通をしたうえで政策を練り上げていくという、丁寧な党全体の運営、政権の運営が望まれるのではないか、この5点を強く連合としての立場を明確にしたことを、この三役会でも報告を申し上げておきたいと思います。

 翌日の中央委員会では、野田総理も大会にみえて、この間の民主党に対する支援に感謝しながら改めてこれからの政権の運営についてのご挨拶がありました。とくに日本の社会は重要な課題を抱えている。民主党らしさを連合からも求められているが、政策の中でいかに実現をしていくか。子ども・子育て、高校の無償化や公共事業費の削減、一括交付金の増額など、自民党政権ではなし得なかった政策を実施しました。これからの政策にあたっては、「子どもの元気」「地方の元気」「働く者の元気」を取り戻すための政策を進めていきたい。

 小泉構造改革のなかで地方が疲弊をしている。地方主権を進めていくとともに地方のことは地方で意思決定できる、そういう中で地方の元気をもう一度呼び起こす、そして何よりも日本の活力の源泉である、働く人の元気、特に高齢者も女性も若者も障がいを持っている人も含めて、全ての層で社会参加できるような、そして、働くことが公正に評価されるような、働く者の元気、3つの元気を取り戻すためにより政策に民主党らしさを前面に出して、努力をしていきたいということで、引き続いての支援をお願いしたいというご挨拶がございましたことを報告させていただきます。

 大阪的な問題で皆さん方にはお詫びを申し上げなければなりませんが、一昨日の夕刊で「連合大阪が議員個別に採点」というようなセンセーショナルな見出しで一面報道されました。その内容は、まさにこれまで新春の集いでの私の発言以降、次期の選挙にあたって働く者の立場にたって汗を流してくれる人であるか、国家国益のために政治の情熱を傾けていただいている人であるかということを中心により個体の選別をしていかなければならないという流れの中で三役会、地域地区代表者会議のなかでも一定の評価基準をもって、国政・議員個々の活動について評価が必要ではないかという議論をしてきましたが、連合大阪として最終的な方針を確定していない段階において記事が書かれたということは、違和感を持っていますし残念です。

 情報の取り扱いは、慎重を期していかなければなりません。その後の各社の追跡取材については、基本的に連合中央の基本方針で、今回は民主党の公認候補者であっても、地方の評価を踏まえて判断していくということを改めて明記されていますし、そういう方針を受けて、地方連合会としてどのように対応するか、一定の評価を加えていきたいと考えていますが、単に点数で評価することなど、極めて難しい問題でもあるので、慎重に検討していくべきものです。いずれにしても私たちの政策を実現していただける人を推薦していくことを基本に、今後も充分、地域・地区、構成組織と意思疎通していきます。

 連合中央では、参議院について3日の中央委員会の中で比例区組織内9候補の必勝のための統一集会を開催しています。なお、選挙区候補者の推薦手続きについては、もう少し時間を要するようですが、連合大阪としては、連合中央の方針をふまえてどのような方針策定をするか、できるだけ早急に政治センター会議を含め、お示しできるようにしていきたいと思います。いずれにしても、組織内の比例参議院候補は推薦決定していますので、それぞれの節目々で連合大阪としての意思決定できるような場も、擁立産別を含めた懇談会を含め、意思合わせをさせていただきたいと考えています。

川口 清一 連合大阪会長