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真面目に働く人が報われる社会を
第87回大阪地方メーデー

 第87回大阪地方メーデー実行委員会は5月1日、大阪城公園・太陽の広場で労働者の祭典「第87回大阪地方メーデー」を開いた。メーデー会場には4万人の組合員とその家族が参加し、労働組合運動や労働者の社会的課題について認識を共有した。

第87回大阪地方メーデー

メーデー会場には多くの組合旗やのぼりが掲げられ、
組合旗のもとに多くの組合員が結集した。

オープニングを飾った「シオン・ブラス・アンサンブル・ファイブ(SBE5)」の演奏

オープニングを飾った「シオン・ブラス・アンサンブル・ファイブ(SBE5)」の 金管5重奏の演奏。労働歌の合唱もSBE5の伴奏で行った。

 メーデー式典での主催者代表あいさつで、山﨑弦一実行委員長がまず4月に発生した熊本県を中心とした九州での地震災害について触れ、連合本部が設置した「救援対策本部」と連携していくことを述べ、被災地救援特別カンパへの協力を求めた。また、2016春季生活闘争の取り組みについて「大手組合はもとより中小組合でも賃金改善相当分の回答を引き出しており、3年連続の賃上げを実現した。非正規労働者の賃上げが正規を上回るなど、今後はこの結果をいかに広がりを持たせるか(社会への波及)が勝負どころ」と述べた。

山﨑実行委員長の主催者あいさつ

第87回大阪地方メーデー実行委員会の山﨑実行委員長の主催者あいさつ。
「力強く労働運動を展開する」ことを訴えた。

 さらに社会の現状について「格差が拡大し固定化してきている。アベノミクスに終止符をうち、社会保障の効率化と充実、適切な所得・資産の再分配を行うことが必要。特に労働法制の改悪阻止や子どもの貧困対策、格差是正に注力しなければならない」と安倍政権の政策を批判した。そして「まじめに働く者が安心して生活し、自己実現が図れる大阪、日本の実現をめざし、その先頭に立って行動を起こして行く」と力強く決意を述べた。

 また、東日本大震災発生から5年目となる今年の式典では、「東日本大震災の『いま』と『これから』、そして大阪の『備え』」を社会福祉法人 大阪ボランティア協会の永井美佳事務局長が提案し、4月の九州の地震災害も踏まえ、被災地の復興、被災者支援の継続した取り組みの重要性を訴えた。

 続いて、今年の7月に実施予定の第24回参議院議員選挙の連合が推薦する12人の全国比例予定候補者と大阪選挙区の尾立源幸参議院議員のアピールがそれぞれ行われ、参議院選挙での全員の勝利に向けて意思固めを行った。

写真展・東日本大震災・震災の経験を風化させないために

東日本大震災から5年となる今年、震災の経験を風化させない取り組みとして、写真展などが会場で行われた。

児童遊具コーナーには長蛇の列も

日曜日開催となった今年のメーデーには、家族での参加者が多数訪れた。児童遊具コーナーには長蛇の列も。

 式典終盤には、第24回参議院議員選挙の必勝をめざした特別決議、メーデースローガン、メーデー宣言がそれぞれ提案され、参加者全員で採択。最後は、参加者全員での団結ガンバロウで今年のメーデー式典を締めくくった。

             
「団結ガンバロウ」で集会を締めくくった

第87回大阪地方メーデーに約4万人が参加。「団結ガンバロウ」で集会を締めくくった。

熊本県と中心とした九州地震被害に対する緊急救援カンパ

熊本県と中心とした九州地震被害に対する緊急救援カンパを実施。大阪地方メーデー会場だけで約30万円のカンパ金が集まった。